麻酔の現場は・・・

クリスマスマーケットには行ったことがない方、深井です。

先日、福岡に行ってきたことちらりとお話し出しましたが、博多駅ではクリスマスマーケットが開かれていて、みなさん楽しそうでした。

世の中、気付けばクリスマスまでカウントダウンし始めてますね。当院スタッフの中には別のイベントでカウントダウンに入っている方おりますが・・・

さて、緊張感あふれそうなタイトルではじめましたが、今度はちょっと実際の麻酔ってどう見るの??というところにお答えしようかと思います。

まずはこれ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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これがいわゆる麻酔モニターです。写真なので動いていないですが、リアルタイム計測なので、さまざまな項目が目まぐるしく?!変化しています。いや、目まぐるしく変化してはいけないので、一定に保つように麻酔薬を調節したり、鎮痛薬や昇圧剤を投与したりします。

ところで、みなさんはこのモニターにいくつのデータが示されていると思いますか??

実は・・・・・14項目ほどあります。心拍、脈拍、心電図、血圧、SpO2(いわゆるサチュレーションですね)、脈波、呼吸グラフ、呼吸数、呼気中二酸化炭素濃度、吸気/呼気麻酔ガス濃度、吸気/呼気酸素濃度、体温、です。(この記録の体温は室温になってますね。体温計がちゃんと装着できていなかったので、この写真の後に直しました。)

多い!!って思われる方、いらっしゃるかと思いますが、実はもっと項目はあるんです。すごく高度なものだとこの倍くらいの項目が出てきます(G大学さんで使ってました!まるでSFメカ!!)

なんでこんなにも多数の項目を見るのかというと、麻酔は寝ているのとおんなじでは??と思われますが、実際には薬物を用いて大脳の知覚を抑制し、痛み刺激に対する反応を下げ、身体を不動化しているんです。・・・なんて難しい言葉で書きましたが、要はお薬で人為的に作り出している状態なので身体に変化が生じやすいし、また麻酔が適切かを知る必要があるからなんです。

例えば、麻酔が強すぎると・・・心拍や脈拍は下がり、血圧も低下しやすいです。呼吸も止まってしまうかもしれない。逆に麻酔が弱い、不十分だと目が覚めそうになってしまう・・・と。これをちょうどいい所でコントロールするためにこれらの複数のデータがあることで客観的に評価して安全な麻酔管理が行えます。実はむかーしむかしは人の主観的な評価、五感を用いた評価だけで麻酔が行われる、なんて時代もあったらしいです。本当か定かではないですが。

客観的な評価と主観的な評価、この両方を正しく用いることで麻酔の安全性は飛躍的に上がります。今の動物医療ではこの麻酔がスタンダードですので、人と大きくは変わりません。動物だからと言って大雑把な麻酔・・・なんてことはありませんのでご安心を。

どうでしょうか?前回に引き続き、麻酔に関するお話し・・・ここ数年で犬猫に関しても高齢化が激しくなってきており、必然的に私たちも高齢な子の手術が増えていますが、少しは高齢な子と暮らしている方々にもご安心いただけたでしょうか??

もっと気になることがある!!という方、そうは言われても・・・という方、いやいらっしゃいますよね。はい。

ぜひ、遠慮なく獣医さんに質問してください。

さてさて、麻酔シリーズ第2弾終了です。次回は第3弾?!

今週一週間、なにかと手術な深井でした。