ANIMAL CLINIC KOBAYASHI どうぶつの病院 アニマルクリニックこばやし
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春の季節のワンポイントアドバイス last updated:7.3.2005

熱中症
 熱中症は体温が自分の能力ではコントロールできなくなるほど高くなることによって起こる病気です。重症の場合には生命を奪われてしまうこともあります。犬や猫は上昇する体温のコントロールを口からの水分の蒸発によって行っています。そのため、水分の上昇が妨げられる多湿の環境や、体温を下げるよりも早い体温の上昇をきたすような高温の環境で発症しやすくなります。多湿であればさほどの高温でなくても発症する危険性があります。空調の無い閉めきった室内や炎天下で窓を閉めた車の中というのが最も危険です。夕方、まだ冷めていないアスファルト上の散歩や、湿度が高い環境での長時間の激しい運動も危険です。また、環境だけではなく動物側にも要因がある場合もあります。心臓に疾患を持っている、肥満、ブルドックやパグなどの短頭種というのは熱中症になった場合に症状が重篤になりやすいと考えられます。

 症状としては、呼吸が荒くなり身体を動かすことが難しくなります。体温が40℃を超えて上昇しますので、身体を触ると熱く感じます。特に耳や腋の下や内股の温度変化がわかりやすいと思います。重症になると呼吸がしづらくなり、意識レベルも低下してきます。痙攣が起こることさえあります。重篤な症状になる前の応急処置や、迅速な治療が必要になることもあります。

 自宅でできる応急処置としては、身体を冷やすことです。犬も猫も毛で覆われているため、被毛の表面だけに水をかけると空気の層ができてしまい、気化熱により体温を下げることができなくなります。濡らす場合は毛を分けて地肌を濡らすようにします。氷水のように冷たすぎる水は皮膚表面の末梢血管を収縮させてしまい、放熱効率が低下します。地肌を水で濡らし、濡れたタオルをかけて風を吹きかけることによって対処します。意識がしっかりしていて、嘔吐がみられなければ水を飲ませて下さい。犬も猫も人のような汗はかきませんので、塩分を排泄しすぎる事は稀です。人は汗の成分と同じスポーツドリンクを飲みますが、犬や猫の場合は却って塩分量を増加させる危険がありますので、水が勧められています。熱中症にさせないようなケアが大切なのはもちろんですが、万が一熱中症を疑った場合、すぐに動物病院にご連絡いただき、獣医師の指示の元、応急処置をしていただき、できるだけ早期のご来院をお勧めします。

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