皮膚科外来の開設
皮膚科外来 獣医師 川原井 晋平
川原井獣医師は、麻布大学附属動物病院で長年皮膚科診療と教育に携わり、動物の皮膚科学・アレルギー・皮膚病理の分野で豊富な臨床経験と研究実績を持っています。
犬・猫の「かゆみ・皮膚トラブル」にお悩みの飼い主さまに、基礎科学を基にした他に類のない診療を提供いたします。
獣医師 川原井 晋平
獣医学博士(東京大学)/元麻布大学附属動物病院専任講師(皮膚科主任)/日本獣医皮膚科学会(元理事)/日本獣医学会/日本アレルギー学会/日本皮膚科学会/日本皮膚病理組織学会/INTERNATIONAL SOCIETY OF VETERINARY DERMATOPATHOLOGY/理化学研究所客員研究員
川原井先生の学術研究実績はこちら(専門家向け)
研究業績ページへ受診方法(3つのルート)
1. 飼い主さまからの直接予約
「うちの子の皮膚のかゆみを何とかしてあげたい」
そんな飼い主さまは、当院に直接お電話でご予約ください。
外来は毎週火曜日9:00~12:30、16:00~18:00にご予約下さい。
2. 近隣動物病院からのご紹介
大学附属動物病院で二次診療を行った実績があり
かかりつけの動物病院さまからのご紹介も承っております。
検査結果や治療経過の情報を共有し、ご信頼頂ける様に診療をこころがけます。
紹介フォームはこちらからご使用ください。
3. 院内他科からの紹介
当院に通院中の患者さまについては、担当医師が必要と判断した場合、皮膚科専門診療へご案内いたします。
主な診療対象となる症状
・かゆみが強く、夜眠れない
・繰り返す外耳炎や皮膚炎
・脱毛やフケ、赤みが長引いている
・アレルギーやアトピーの疑い
・これまでの治療に反応が乏しい
当院ならではの強み
- 専門診療の経験と科学的根拠に基づく正確な診断、治療
- 飼い主様に寄り添った皮膚病との付き合い方の提案
- 内科・外科・リハビリなど、院内他科との連携診療
皮膚科診療の在り方と皮膚病との付き合い方
皮膚病は、飼い主さまが視覚的に気がつけることから、動物病院に来院する件数が最も多い病気です。なかでもアレルギー性皮膚炎は、「痒み」によって皮膚を噛んだり、掻きむしったりする、見ていて可哀想になる行動や、皮膚が化膿したり、特有の匂いを生じたりする皮膚症状を生じます。
ご自宅で、ひっきりなしに掻いて、皮膚がただれている子と一緒に過ごすことを想像してください。当の動物だけではなく、その子の飼い主さまのご心痛も察されるはずです。
皮膚科診療は、皮膚病の原因を調べて、治療と維持をするだけではなく、飼い主さまと「うちの子」が幸せに暮らせることを目標にします。私たちは「皮膚病は辛い」という認識から、うちの子の個性のひとつとして、飼い主さまが受け入れられるように病気との付き合い方を変えて頂くための努力をします。
ここ数年、痒みの治療薬が劇的に変わりました。
従来の副腎皮質ステロイド剤を使用する治療法に代わって、副作用が出にくく、即効性のある分子標的薬(ヤヌスキナーゼ阻害剤)や、痒みのサイトカインである抗IL−31抗体薬などが利用できるようになり、重度の痒みであっても、抑えることができるようになりました。
当院では、過去に用いられていた治療法から現在の治療法まで、その作用機序を熟知して、飼い主さまに合わせた治療を提案することができます。
100点満点の治療は、残念ながらありません。しかし、飼い主さまに寄り添うことに努めますので、皮膚病に悩まれていましたら、ご相談ください。診療の結果を飼い主さまが判断できるのも、皮膚病であり、獣医師として力量が問われます。
動物の皮膚病
痒みを主訴とする皮膚病
頻度が多いのは、ブドウ球菌、マラセチア、疥癬虫、毛包虫などによる感染症や、ハウスダストマイト、花粉、食物、昆虫、ノミ唾液、シャンプーなどをアレルゲンとするアレルギー性皮膚炎です。ホットスポットと粟粒性皮膚炎、好酸球性肉芽腫症候群など猫ならではの診断名もありますが、アレルギーを主な原因と考えています。
潰瘍を主訴とする皮膚病
潰瘍とは、表皮を越えて真皮まで到達した傷のことです。天疱瘡、紅斑性狼瘡、血管炎などの自己免疫介在性皮膚炎では、瘡蓋が付着した傷を特徴とします。その他、薬物による副反応である薬疹や、真皮より下の皮下脂肪に膿瘍ができる無菌性結節性脂肪織炎など、比較的に頻度の少ない皮膚の病気も含まれます。肛門嚢の膿瘍や深在性毛包炎(痤瘡)は、毛包や皮脂腺など皮膚付属器と呼ばれる真皮にある構造物に炎症が生じるため、潰瘍を作ります。咬症、物理的事故など深い傷や褥瘡も、結果として潰瘍を生じます。亡くなる原因となる悪性度の高い腫瘍も、周囲の皮膚組織を破壊して潰瘍を作るため、この分類に含まれることがあります。
脱毛を主訴とする皮膚病
主にホルモンバランスの異常による病気である、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、性ホルモン性脱毛が含まれます。
脱毛だけを症状として健康状態に異常が見つからない、アロペシアX (毛周期停止)、黒色毛包異型性、季節膁部脱毛症のほか、環境性のストレスを起因とする心因性脱毛症などもあります。
これらの他にも、皮膚の腫瘤や耳の病気などが皮膚病に含まれます。
皮膚検査
皮膚科診療に独特な検査には、毛周期を調べたり、毛の感染を調べたりする毛検査や、表皮の感染を調べる掻爬検査、皮膚の性状を顕微鏡によって調べる押捺標本、テープストリッピング、スワブなど細胞診、病原体を同定するために行う細菌や真菌の培養検査、皮膚糸状菌を検出するウッド灯検査、ノミの糞や虫体を調べるクシ検査、アレルギーの原因(アレルゲン)を調べるための皮内検査および血液から調べるアレルギー検査、病気の皮膚に局所麻酔を用いて痛みを抑えて、切り出して(皮膚生検)検査を行う皮膚病理組織学的検査だけではなく、さらにビデオオトスコープなど耳の中や鼓膜・中耳の状態を調べる耳鏡検査などがあります。
皮膚だけに思われがちですが、一般的な全血検査や生化学検査、ホルモン検査など特殊な血液検査、超音波検査やレントゲン検査など画像検査による全身の精査も行われることがあります。







