神経科

動物の神経疾患について

神経科 獣医師 稲沢直生実

神経科
獣医師 稲沢直生実

目次

  • 0:00 神経科に来院時の症状
  • 1:40 椎間板ヘルニア(イブちゃんのケース)
  • 5:50 何故獣医師に
  • 7:03 この仕事をしていて一番嬉しいことは
  • 7:46 アニマルクリニックこばやしを選んだ理由

診断と治療

■脳、脊髄、末梢神経、筋の障害が原因となる、さまざまな疾患の診断、治療を行います。
■神経や筋が活動をする時には、生体内で電気を生じます。その電気を測定することができますので、神経や筋の機能を評価することができます。
■脳、脊髄や筋の形態学的評価は、MRIを用いて行います。
■神経、筋の疾患は、機能が損なわれることによって現れますので、機能検査と形態学的検査の両者が必要と考え、検査を行います。
■具体的には、てんかんの診断には機能検査として脳波検査、形態学的検査として脳のMRI検査を行います。
■椎間板ヘルニアを代表とする脊髄疾患の診断には、機能検査として神経伝導検査、誘発電位検査を行い、形態学的検査あるいは手術部位の決定のために脊髄のMRI検査を行います。
■筋の疾患の診断には、筋電図検査を行い、障害された筋を同定し、必要に応じて筋生検を行います。

てんかんの診断と治療

てんかんは大脳神経細胞の興奮性の異常により何らかの症状が現れる疾患です。
大脳神経細胞の機能評価は、脳波検査が最も適しています。
てんかんの原因を探ることを目的に、脳のMRI検査を行います。
MRIでの形態学的評価に基づき、特発性てんかんと構造的てんかんとに分類します。
構造的てんかんの原因としては、脳炎、脳腫瘍、脳血管障害、水頭症などが多く見られます。
てんかんの治療は、抗てんかん薬による発作(症状)のコントロールです。
構造的てんかんの原因に対しても治療を行う必要があります。

脊髄障害の診断と治療

脊髄炎や脊髄梗塞などの疾患、あるいは椎間板ヘルニアなどの脊髄を圧迫する疾患により、脊髄機能が障害されてしまうと、正常な歩行ができなくなります。
脊髄機能の障害程度、治療による機能回復の可能性を評価するために機能診断は必須です。
機能障害部位を特定し、MRI検査を行うことで、確実な診断が可能になります。
また、脊椎・脊髄手術時には、術中に脊髄機能のモニターをすることで、安全で確実な手術が可能になります。

末梢神経、筋、神経筋接合部疾患の診断と治療

末梢神経や筋疾患の多くは、免疫介在性や内分泌、代謝性疾患によるものです。
これまで稀な疾患とされてきましたが、当院では末梢神経や筋、神経筋接合部の機能検査が可能であり、神経筋病理の専門家と緊密な連携をとることができるため、非常に多くの疾患を診断し、治療を行っています。
末梢神経や筋疾患には、病態が進行すると機能の回復が望めない場合がありますので、早期診断、早期治療が重要です。

神経、筋変性疾患の診断と管理

変性性脊髄症や筋ジストロフィーなどの神経や筋の変性疾患の生前診断には、電気生理学的検査、筋生検、遺伝子検査が必要です。
これらの疾患には、治療法が見つかっていないものも多いため、生活をするうえでのケアに重点をおくことになります。
その場合でも、早期に診断をすることで、ケアの準備を始めることができます。

リハビリテーション

神経筋疾患の治療をする上で、リハビリテーションも重要です。
神経筋疾患のリハビリテーションを実施する際には、機能診断を行い、目標を設定することが重要になります。
残存する機能、回復できる可能性のある機能を確認することが必須です。
そのために、客観的な機能検査である電気生理学的検査を用います。

         

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